05 16

原発ー小出情報20110516

5・16 (月)毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」から
(小出裕章・京都大学原子炉実験所助教の話です。ラジオを聞き起こしたものが友人から送られてきました)
 まず、原発のニュース、1号機で東電は地震発生の16時間後にメルトダウンが起きたと暫定的に発表しました。午後9時に2800℃に達して、12日に燃料の大半が融け落ちました。注水は12日午前6時に始まり、水位は上がったものの急にさがり、圧力容器に穴が開いていた模様です。東電が燃料損傷を発表したのは16日です。細野補佐官、格納容器に燃料が出た可能性を報じました。


 3号機の上部、200℃まで上がり、その後140℃になりました。原子炉が十分に冷えておらず、ホウ酸の注入、格納容器への窒素注入も始めています。トレンチの水を集中廃棄物処理施設に移します。

 2,3号機の炉心の溶融は細野氏、工程表をメルトダウン前提で見直しています。


 収束の工程表、菅総理は、日程は維持できると言っています、が、メルトダウンを想定と補佐官が言っているのに、総理の言っていることと矛盾します。日程はそのままで作業内容を変えるそうです?手立てに変化はあるものの、時間的な展望は変えないということです?素人の水野さん、理解できないと言うことです。


 それで、小出先生登場、リスナーの質問が殺到し、メルトダウン、東電は地震の直後から分かっていて、隠していたのでは、との指摘に、データの出し方に、(1)知りながら隠していたか、(2)事態がひどすぎて東電も理解できないか、と言うことです。数日前にメルトダウンを認め、知りつつ隠していたか、理解できず判断できなかったかであり、(1)の隠していたら、なら許されない、しかし、(2)の東電が知り得なかったらなら、事態はもっと大変で、東電ですら把握できない、どちらにせよ、大変なことなのです。


知り得なかったら企業としてお手上げ、信頼性のあるデータが命なのに、1号機の水位はマイナス1700mmと言ってきて、それを信じて判断していたのに(下は健全)、全部露出、炉心は全部融けていて、圧力容器の底にあり、底に穴が開いていて、崩れ落ちた燃料の一部は格納容器に落ちている、原子炉の炉心の水位が低いと言うのも、今は疑問なのです。それほど、事故の実態が分からずやっているのでは、と言うことなのです。


 細野氏は2,3号機のメルトダウンを想定しているのですが、当然であり、水位計を直したらメルトダウン、なら、2,3号機も融け落ちている可能性ありなのです。しかし、菅総理は工程表大丈夫と言っていますが、それも、小出先生にも、そんな論理が出てくるのか理解できないと言うことです。


 水素爆発も考えられなかったと東電は言っていますが、爆発の可能性、同時に300ミリシーベルト/時間の測定値があり、燃料は損傷している、水素爆発は十分予想できて、近隣の人に逃げてと言わないといけなかったのです。12日に1号機の爆発を見て驚愕した、原子力推進派も驚愕しただろうとのことで、知り得た情報を東電が隠していたことになり、1mでも遠くに逃げて欲しかったのです。情報の出し方に問題があり、隠すと言う典型なのです。


 3号機が気がかりと細野氏言っていますが、ホウ酸注入、それは簡単で、再臨界を防ぐのに圧倒的な効果はある。しかし、再臨界の可能性があり、再臨界は可能性は少ないと思っていたのに、クロル38の件があり(結局訂正)、再臨界は起こらないと思うが、念のためにホウ酸を入れるのはいいことなのです。


 津波でこうなったのは「想定外」ではなく、原子力安全基盤機構が2007年から警告していたので、「想定外」では逃げられない。原子力施設は何が起きてもおかしくない、トラブルが起こると大きくなるもので、「想定外」とは言ってはいけないのに、それなら原発を建設できないので、「想定外」と言い続けたのです。


 作業員が一人、心不全で亡くなりましたが、被爆線量は低く、放射性物質もなかったのですが、作業員が毎日新聞に、作業が甘くなり、完全な除染なしで作業していると証言しており、あり得る、現場は混乱しており、被爆管理が甘くなるのは想像に難くない、なくなった方が、被爆で亡くなっていないとしても、過酷な被爆環境で作業してきた、そういう人が亡くなったことを忘れてはいけないのです。そういう作業員の方のために何とか今もっているのです。


 今回も貴重なお話でした。
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tomo

Author:tomo
ジャーナリスト、池田知隆のブログです。最近の記事、イベント情報などを掲載しています。

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